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湯気の立つご飯
1736もう7年も前に亡くなったウチの和尚の言葉であった。

この言葉を聞いたのは母親の葬儀の時である。
「毎朝熱いお茶とお水、湯気の立つご飯を供えてください」と仰った。
当時の私は大量に仕事を抱えていた身で、何よりそれ以降の父親の暮し向きを考えなければならず、その時は言葉の意味を深く考える時間など全く無かった。
多分今でも、半分も理解出来ていないと思う。

以前の私の趣味は料理と言っても過言ではなく、特にウチのオーナーと出会ってからは、ライバル心を勝手に滾らせ、食材探しや新メニュー考案に熱を入れていた。
独身時代、よく料理を作っては富山に帰ってしまった友人やその友達、ナースの卵達、果ては離婚した元妻の友人達まで自宅に招いたりしていた。

富山の友人、彼とは20年来の付き合いであるが、料理を食べながら必ず言う言葉があった。
「幸せ~」というその一言は、いつも失敗作ばかり食べて貰っていた立場からすると、只々戸惑いを感じるばかりで、いつも心の中ではスマンとすら思っていた。
しかし、今になってようやく言葉の意味が判ってきたような気がする。

ある時、TVに出演されていた非行カウンセラーの伊藤幸弘さんの言葉が耳が止まった。
「お母さん、温かいごはんと、温かい布団があれば子供は帰って来ます」というものであった。
ふと、亡くなった和尚の言葉と同じであるように思った。

作家山川健一さんの短編の中にあった一節を思い出す。
アルバイトで生計を立てつつ、自立したばかりの主人公の少年が、ふと公園のHLの男と言葉を交わすようになる。
あるとき「何か欲しいものはある?」と少年が聞くと、男は「温かいお湯で顔を洗いたい」と言ったのだった。
男を自分のアパートに誘った少年は、やかんでお湯を沸かし、洗面器になみなみと注いだ。
彼はお湯に手を浸したまま何も言わなくなった。
目には涙が、、次の瞬間、大声を上げて洗面器を引っ繰り返し、少年のアパートを出て行ってしまった。
手を浸した温かなお湯の中には、この男の穏やかで平和な時代が有ったのかも知れない。

家庭がきちんと機能していて、温かなご飯も、温かい布団もお風呂も揃っていれば、子供の心に何ら不安が忍び寄る事も無いであろう。
しかし時として、親の心に不安が忍び寄る事が昨今多くなったように思う。
家庭の維持役が居なくなれば、温かなご飯も、温かい布団もお風呂も無くなってしまう。
子供の心には不安と不満が募り、家にも親にも興味を失い、心は離れて行ってしまう。

白いご飯は出過ぎる事も控える事もない味で、毎日の同じ味である。
ごく当たり前のことなのであろうが、時間の谷間に追いやられて、忘れてしまっているのではないだろうか。

飽食の時代であるからではないが、何も「温かいご飯」が食べられなくても生きては行ける。
インスタント食品もジャンクフードも街中に溢れ返っていて、寝る場所と少々の金さえ持っていれば、生き延びる事は可能な社会ではある。

子供の孤食も増える傾向にある現代、湯気の立つご飯の意味するところをもう一度考えてみたい。


<追記>
コーヒーに続き、焼酎断ちしました。
あ”~、本文ダイナシ、、(爆)

写真微妙にぶれてます(汗)
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コメント
この記事へのコメント
Cyberさん、こんばんは
 
お疲れのご様子でしたがガス抜きしてます?(笑)
 
あったかい白飯、だーい好きです♪
炊き立てなら何もなくてもまず一膳
あとは美味しいお漬物でもあれば言うことなし!
日本人でよかったと思う瞬間ですね。
 
季節柄、暖かさの幸せ感は言うまでもありませんが、
ふと手を繋いだとき男の人の手の温もりにふわっと包まれると幸せ感じます(*^^*)
 
心を痛めたときは、小さな幸せ探してみてくださいね。
2005/02/09(水) 23:44:20 | URL | #79D/WHSg[ 編集]
茜さん こんばんは♪
いやいやガスなんか溜まる暇もなく、実生活でも吼え捲くってますから大丈夫です。
強いて言うなら「撮れなくてストレス」です。
もうレス付かないでしょうからコソっとお教えしますが、密かに連続ものに挑戦中でして、前回は前振りだったんです。
この所の事件で心を痛めているのは確かですが、いつかは吼えようと思っていたので、この際後半で吼え捲くります。
>ふと手を繋いだとき男の人の手の温もりに
私なら女の人がいいな、、当たり前(爆)
撮影時、夜明けを待っている時の缶コーヒーの温かさと使い捨てカイロに癒されてます。
現実的には(泣)
白飯と言えば明日11日は吉野家の日、並ばねば、、小さな幸せのために(呆)
コメント有難うございました。
無反応だったら挫けてましたよ、キット。
2005/02/10(木) 01:24:59 | URL | Cyber #79D/WHSg[ 編集]
おはようございます
朝から涙しちゃいましたよ。
2005/02/10(木) 07:49:22 | URL | poohpapa #79D/WHSg[ 編集]
poohpapaさん、おはようございます(^^)V
いやいや、私の方こそ何度泣かされたか。
この敵は、、あっ違った(爆)
いつかは書きたいと思ってたテーマですが、正直、続くかどうか不安です(苦笑)
身に余るご感想、有難うございました。
2005/02/10(木) 08:14:17 | URL | Cyber #79D/WHSg[ 編集]
こんばんは。
思わず息子に読ませてしまいました。
感想は・・・別として。
まだ素直に感想はいえないらしい。
>「お母さん、温かいごはんと、温かい布団があれば子供は帰って来ます」
私もこの言葉は聴いていたみたい。記憶があります。
毎日格闘しながらも、当たり前のことを当たり前に感じて、そして素直に自分と向き合える・・・
そんな大人になって欲しいと願って躾ているつもり。
だから常に向き合っていたいし、子供がそっちを向いたら自分がそっちに歩み寄る、目を閉じられたら自分も目を閉じて語り合う。
そんな親子関係でありたいと思ってる。
うまくいかないほうが多いけど(笑
このご時世の、寒い話題を子供なりに理性を持って感じているようなので安心しているが・・・。
私はタバコも酒もやらないからせめてコーヒーだけでも・・・あ、あんこも。
なにを願掛けしてますか・・・
あ、そうでしたね。忘れてました、失礼。
よくなって欲しいですね。
2005/02/11(金) 00:11:16 | URL | #79D/WHSg[ 編集]
桜さん こんにちは
コーヒーの方はもう不要になりました。
あ、亡くなった訳じゃないですよ(爆)
私が願掛けする相手ではなかったという事です。
焼酎の方は、、、ヒ・ミ・ツ・です(^^;;
撮影の帰り道見て来たのですが、吉野屋、何処も長蛇の列でしたけど、秋田方面は如何でございましょうか?
と、必死で話題を逸らそうと、、(爆)
コメント有難うございました。
2005/02/11(金) 12:29:47 | URL | Cyber #79D/WHSg[ 編集]
こんばんは。
今日は市内におりませんでした。
爆雪の中さまよっておりました。
吉牛はこちらをごらんあれ。
「秋田ごと」さん
http://blog.livedoor.jp/kiyo_aki/
2005/02/11(金) 19:44:13 | URL | #79D/WHSg[ 編集]
桜さん こんばんは♪
拝見しました。
どはははーっ!、何処も吉野家フィーバーですね。
私も写真だけ撮ってきました。
さすがにアップは躊躇ったのですが、並んでまで喰うメシか?と、言いたいです。
単に喰えなかった者の僻みですが(爆)
新作の写真綺麗ですよ。
是非ご覧下さい。
これのせいで風邪気味です(呆)
コメント有難うございました。
2005/02/11(金) 20:57:50 | URL | Cyber #79D/WHSg[ 編集]
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良しとするか悪しきとするか・・・
2005/02/09(水) 21:56:06 | 桜姫のつれづれ
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